第2回 「フジリンゴとの出会い」

フジリンゴは青森県が発祥の地とされている。私の記憶が間違っていなければ、30年程前、NHKのテレビ番組(プロジェクトX)でその品種開発の苦労話が紹介されたことを覚えている。私のフジリンゴとの出会いはそれより以前に山形県寒河江に仕事で出張した折のことだった。この地方は、サクランボと同様にリンゴの一大産地でもある。私はフルーツの加工(砂糖漬け、洋酒漬け)を本業としてきていたので、商談の席で、園芸農家の方からこれ食べてみて下さいと、差し出されたそのリンゴを一口食べて、その美味しさに驚いた。どうしてこんなに美味しいんだろうと。その当時はリンゴと云えば国光、紅玉が主な品種であった。生で食べると甘味が少なく、酸味が強くて私は少々苦手でした。NHKの番組の中で知ったことは青森の農家の方が試行錯誤10年余りの研究の末に接ぎ木によって作り出されたものであることを知りました。私はこのリンゴに出会ったことでリンゴの加工技術を高めることが出来たし、その結果日本一の完熟アップルパイを生み出すことにつながったのであります。

 板橋のいっぴん完熟アップルパイについては次に続けます。

マスダ塾塾長 増田嘉嗣